最先端クリエイター・エコノミーをDXが支援!
「クリエイティブテック×AI/DXフォーラム」レポート

メタバース、XR、アート、エンターテイメントなど最新クリエイティブテック事例

クラウドデータ、システムデータ、リーガルデータ、AIデータなどのデータアセットマネジメント事業を展開するAOSデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 春山 洋 以下AOSデータ社)は、クリエイティブテック分野のDXおよびAI活用の推進を目的に、「クリエイティブテックxAI/DXデータフォーラム」を2023年10月5日に開催いたしました。
クリエイティブテックは、広告、マーケティング、エンターテイメント、デザイン、アートなど、さまざまな産業や分野で重要な役割を果たしており、技術とクリエイティビティが融合したこの分野の最新動向には国内外から注目が集まっています。そのような関心の高まりを受けて、本フォーラムも熱心な視聴者のご参加をいただきました。本レポートでは、フォーラムの抄訳をお届けします。また、
本フォーラムの動画はこちら:https://www.aoswebinar.com/@creativeよりご覧ください。

「クリエイティブテックxAI/DXフォーラム」では、TOPPAN株式会社 フロンティア事業開発センター事業創発本部事業開発部部長 追木 浩二 氏、クラスター株式会社 取締役COO 成田 暁彦 氏、JPGAMES株式会社 取締役 開発統括 岩田 亮 氏、デジタルアーティスト 長谷川 章 氏、シヤチハタブランドアンドセキュリティーズ株式会社 代表取締役 酒巻 博治 氏にご登壇いただき、最先端のDX推進やAI活用の事例を発表いたしました。また、実際のクリエイティブテックを体験することができる「クリエイティブテック体験会&名刺交換会」も開催、好評をいただきました。

■「クリエイティブテック体験会&名刺交換会」
▲ クリエイティブテック体験会で展示された、デジタルアーティスト 長谷川 章 氏のプロジェクションマッピングの実例の紹介ブース。当日は多くの注目を集め、その幻想的な美しさに好評を博しました。長谷川氏のプロジェクションマッピングはこれまでに約450か所で展開されています。長谷川氏が大切にしている「ゆらぎ」「うつろい」「つつみこむ愛」のコンセプトに、会場に訪れた方々からは感嘆の声が寄せられました。 ▲ 同じく長谷川氏によるプロジェクションマッピングの実例を紹介するブースの様子。普通のプロジェクションマッピングは限られたプログラムを繰り返し再生することが多いですが、長谷川氏のプロジェクションマッピングは100万枚のデータベースの中から、唯一無二のプログラムが用意されていることで、その瞬間しか見られない、同じものは二度とみられないアートを通して、見た人がその時にしか感じられない「うつろい」を表現します。
■「Data to AI企業へ」 AOSデータ株式会社 執行役員CSO AI・DXデータ事業部長 宮本 琢也

データのライフサイクルマネジメントと品質向上、リスク管理の重要性の啓発を行い、日本のDX推進に貢献するため、AOSデータ社は「お客様のデータと共に」という理念のもと、各業種の先進企業のDX推進やAIデータの活用事例、リスクマネジメント事例などをご紹介する「産業DX/AIデータフォーラム」を企画しています。
2023年9月には「クリエイティブテックカオスマップ2023版」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000305.000040956.html)を発表いたしました。
2023年、AIブームが世界に到来したことを皮切りに、ABC MIND(AI、Blockchain、Cloud、Metaverse、IoT、Network、Data)などの先端技術の進化により、クリエイティブ産業は大きな変革を遂げています。クリエイティブの質を高め、効率を上げ、新たなビジネスモデルを生み出す可能性を秘めているクリエイティブテックは、クリエイターがこれまでに直面した課題を解決し、クリエイター・エコノミーを劇的に変える力を持っています。
AOSデータ社は、急速に拡大が進むクリエイター・エコノミーを支援し、クリエイティブ業界のDX推進をサポートして参りたく邁進していきます。

■TOPPAN株式会社 フロンティア事業開発センター事業創発本部事業開発部部長 追木 浩二 氏
「TOPPANが考えるクールジャパン メタバース」

TOPPAN株式会社の追木氏は、最先端技術を駆使したメタバースでクールジャパンを発信していく取組などを中心にご講演されました。
同社は「印刷テクノロジー」をベースに「情報コミュニケーション事業分野」、「生活・産業事業分野」および「エレクトロニクス事業分野」の3分野にわたり幅広い事業活動を展開しています。
本フォーラムでの講演主要テーマであるメタバース(https://solution.toppan.co.jp/xperience/service/metaverse.html)に関しては、その根本概念である「拡張現実」領域において約30年に渡り実績を積み重ねています。

日本の魅力は非言語的な領域を広く包括していることなどから、従来のWEBメディアやSNS等では十分にその魅力を伝えることには限界があります。従来のメディアにはない『デジタルとリアルの融合』をメタバースの持つ可能性と捉えた上で、言語領域・非言語領域の両面からハイブリッドにクールジャパンの価値を輸出できる可能性があると想定しています。ジャパンカルチャーの根底にある「こだわり」は、「神は細部に宿る(God is in the details.)」という言葉にも表されているグローバルな概念とも通じるところが大きいことなどから、海外から高評価を集めています。
メタバースには、クールジャパンの本質である「こだわり」を詰め込める密度と自由度があります。TOPPAN株式会社は高品質な技術力のもと、クールジャパン戦略における持続可能なメタバース・エコシステムをつくることを企図しています。日本の貴重な文化財のVRコンテンツや日本のお祭り体験、音楽ライブなどの情報発信の場として活用できる「VIRTUAL REMIX JAPAN™」というメタバースイベントの開催実績もあり、世界中から日本の魅力を体験できるコンテンツ提供を実現しました。

■「拡張するメタバースビジネスの現在と未来」 クラスター株式会社 取締役COO 成田 暁彦 氏

クラスター株式会社(https://cluster.mu/)は、コンシューマー向けにプラットフォーム事業、法人向けにエンタープライズ事業を展開しており、2023年9月には「東京ゲームショウ2023」への出展において、リアル会場のブースと全く同じものをメタバース空間にも用意し、ユーザーがリアルとバーチャルで同じ体験ができるイベントを実現しました。
メタバースとはインターネット上の3D空間にアバターという身体性を持ち込んだものと捉えられます。現在においては、リアルが主、バーチャル空間が従という時間配分で過ごす人も多いですが、現在 約2.5億人の小学生がメタバースに触れていることからも推測できるように、このような時間の比率の主従が逆転し始めている傾向にあるといえます。

専門知識がなくても作ることができる、すなわち「誰でも簡単にバーチャルワールドをつくることができる、様々な機能が詰まった“集まれない”時代の全部入りメタバースプラットフォーム。それが「cluster」です。「cluster」はイニシャルの制作コストのみで何回でも同じ空間が利用可能であり、各種のマネタイズ機能を搭載しているなどビジネス利用も可能です。

デジタルアセットと実物の価値観が転換し、着飾る対象や興味が肉体からアバターへ移っている傾向がみられ、人々が洋服にかける費用の一部がすでにアバターなどのデジタルアセットと等価に検討・購入され始めています。メタバース内で“生活”する人はすでに多数存在しています。世界がクリエイター・エコノミーの向こう側に到達したあかつきには、「バーチャル空間で過ごす時間こそが本当の人生」、「生身の身体は“現実空間という仮初の世界”でのアバター」という世界が待っているのかもしれません。

■空間コンピューティングにおけるAI活用事例と今後の展望」 JPGAMES株式会社 取締役 開発統括 岩田 亮氏

JPGAMES株式会社(https://www.jpgamesinc.com/)は、「企画」「世界観」「テクノロジー」の3つの価値観を軸にプレミアムなプロダクトを生み出すゲーム開発企業です。例えばスマホを片手に街に出れば、そこで撮影した写真をもとに手軽にメタバース空間をつくったり、作成しているゲームの背景につかったりといったことも可能になるゲーミフィケーションプラットフォームなども展開しています。
しかし、撮影した写真に人々の顔や姿、あるいは車のナンバーなどが映り込んでいる場合は、それらを消去しなければいけません。従来は人間が自らそのような作業を行なっていましたが、これをAIに任せることで「誰でも簡単に」というコンセプトを実現可能になりました。

JPGAMESはデジタル空間を、人とAIが共感できる場所、と位置づけています。デジタル空間が有意義な空間になれば、そこで過ごす時間も人々の選択肢になっていきます。「ずっといたい」「現実に帰りたくない」と思っていただけるようなメタバース空間を構築するために、緻密な世界に様々な体験を設計実装する、といったことを長く続けてきました。
例えば雨や雪を降らせる、リアルな崖崩れ等を再現するほか、AIを活用してゲーム内での人々の立ち振る舞いなどもリアルに再現しています。
本フォーラムでは、JPGAMES社がWeb3ゲームピッチコンテスト”SHAKE! KYOTO”にて最優秀賞及び特別賞3賞(double jump.tokyo賞、SEGA賞、Well-Link賞)を受賞した「Gemina Games(ジェミナゲームス)」(https://www.jpgamesinc.com/news/20230629.html)についても紹介されました。また同社は「ジャパン・メタバース経済圏」という取組も推進しており、日本を代表する大手企業や金融機関とTBT Labグループの協業により、本人認証、各種決済、データ基盤、保険などを安心・安全に利用できるオープンかつセキュアなメタバース基盤を実現しています。

■「毎日が始まり。毎日が新しい。~データ駆動型社会の、“デジタル掛軸”が紡ぎ出す新たな人とデジタルの歴史物語」デジタルアーティスト 長谷川 章 氏

長谷川章氏は、日本民間放送連盟 TVCM 部門最優秀賞をはじめ ACC 賞等数々の賞を受賞したデジタルアーティストです。D-K (デジタル掛軸https://www.digital-kakejiku.com/)を発明しているほか、プロジェクションマッピングの創始者として知られており、人間という生物のリズムを取り戻す新しいアートカテゴリーであるD-K LIVE を世界各地でインスタレーションしています。
現在、世界中の歴史的・文化的遺産は時間と共に風化や破壊の危機にさらされています。これらの遺産を保存し、次の世代に伝えるための新しい方法として、プロジェクションマッピング技術が注目されています。“Wrapping The Earth”は、これらの遺産をアートとして再解釈し、現代の観客に新しい形で魅せることを目的としています。このプロジェクトは、文化の保存と同時に、地域の観光や経済の活性化にも貢献することを目指しています。

長谷川氏の作品は、時間と空間を開放して「我に還る (自分に還る)」ことを重要視しています。また「我に還る」ことと関連して、会場の参加者向けに、TEDでも披露された “無”を体験するワークも行なわれました。会場参加者は、時間が止まる感覚、うつろう空間の中で解放される瞬間を体験し、無になったときに自分が本当にしたいことは何なのか、ということなどに思いを馳せました。
世の中に“縁”以外には何もない、すべてが“縁”でつながっているという価値観、大自然においても自然と自分との縁、そこに生を受けたことの縁、誰かに出会ったことの縁、こういったメッセージが長谷川氏のアートを通して伝えられ、世界に向けて拡がりを見せています。プロジェクションマッピングを通じて、日常の中に社会貢献を取り入れる新しいモデルを提案し、地域貢献から全世界への展開が行われています。

■「Web3時代のNFT、メタバース、ビジネス活用術」
シヤチハタブランドアンドセキュリティーズ株式会社 代表取締役 酒巻 博治 氏

シャチハタブランドアンドセキュリティーズ株式会社(https://nftdomain.shachihata.com/)は、印鑑(スタンプ)のトップランナーとして長い歴史を誇るシヤチハタ株式会社と、株式会社ゼクサバースとで2023年6月に設立されました。
シヤチハタ社は、次の100年も「しるしの価値」を提供し続け、アナログとデジタルの両面から企業の持続的成長を支援する「ハイブリッドDX」カンパニーという企業理念のもと、NFT印鑑のほか、メタバースやブロックチェーンなどweb3.0全般にサービス展開をおこなっています。
シヤチハタ社は2021年頃より「NFT印鑑」の共同開発事業をスタートしました。長年培ってきた電子印鑑に関わるノウハウをもとに、ブロックチェーン技術による耐改ざん性を活用した、「デジタルの世界の法的スタンプ」を目指すものです。
また教育の分野においても積極的に事業展開しており、滋賀県において学生らにメタバース空間を利用してもらい、またNFT学生証を提供するといった試みを行っています。

シャチハタブランドアンドセキュリティーズ社は、ゼクサバース社のブロックチェーン技術である「DIVER TIME CHAIN」を活用し、シヤチハタ社による価値の付加のもと、NFTドメインを中心に4つの活用と1つのリスキリングプログラムを提供し、法人パートナーとの協業というビジネス展開を行っています。
その中でも最先端かつトップレベルであるNFTドメイン登録サービス「nftdomain.biz」によって、従来の中央集権的なドメイン発行管理のもとでは変更不可能であった「○○○.co.jp」「○○○.com」等のドメインについて、任意の文字の登録が可能となりました。例えばトレーニングカードや入館証、学生証などのさまざまな書類に、ドメインと共に確認ができる仕組みを提供していきます。

■「クリエイティブテックにData to AIエンジンを実装せよ! データプラットフォーム AOS IDX」
AOSデータ株式会社 取締役 志田大輔

AOSデータでは、クリエイティブテック業界のデータを統合管理するクリエイティブテックデータプラットフォーム「AOS IDX」(https://www.aosdata.co.jp/productline/aosidx/)を提供しています。
クリエイティブ産業分野にて扱われるデータは膨大かつ非常に有用であると同時に、著作権などをはじめとしてその管理にはリスクも伴います。「AOS IDX」によって情報を安全に保護・保存、そして共有が可能になります。「Data to AI」のコンセプトのもと、クリエイティブテック環境のDXを「AOS IDX」によってご支援してまいります。

【AOSデータ株式会社(https://www.aosdata.co.jp/)】

代表者:春山 洋 設 立:2015年4月 所在地:東京都港区虎ノ門5-1-5 メトロシティ神谷町ビル4F 資本金:1億円(資本準備金15億2500万円) AOSデータ社は、データ管理技術で知的財産を守る活動を続けており、企業7,000社以上、国内会員90万人を超えるお客様のデータをクラウドにお預かりするクラウドデータ事業、20年に渡り100万人以上のお客様の無くしてしまったデータを復旧してきたデータ復旧事業、1,300万人以上のお客様のデータ移行を支援してきたシステムデータ事業で数多くの実績を上げてきました。データ移行、データバックアップ、データ復旧、データ消去など、データのライフサイクルに合わせたデータアセットマネジメント事業を展開し、BCNアワードのシステムメンテナンスソフト部門では、12年連続販売本数1位を獲得しています。 また、捜査機関、弁護士事務所、大手企業に対して、証拠データの復元調査や証拠開示で数多くの事件の解決をサポートした技術が評価され、経済産業大臣賞を受けたグループ企業のリーガルテック社のリーガルデータ事業を統合し、今後一層、データコンプライアンス、AI・DXデータを含めた「データアセット マネジメント」ソリューションを通して、お客様のデータ資産を総合的に守り、活用できるようにご支援することで、社会に貢献いたします。